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〘854㌻〙

第1章

1 ペルシヤ王わうクロスの元年ぐわんねんに當あたりヱホバ曩さきにエレミヤの口くちによりて傳つたへたまひしその聖󠄃言みことばを成󠄃なさんとてペルシヤ王わうクロスの心こゝろを感動かんどうしたまひければ王わうすなはち宣命みことのりをつたへ詔書せうしよを出いだして徧あまねく國こく中ちうに吿示つげしめして云いはく 2 ペルシヤ王わうクロスかく言いふ 天てんの神かみヱホバ地上ちじやうの諸國しよこくを我われに賜たまへり その家いへをユダのヱルサレムに建󠄄たつることを我われに命めいず 3 凡およそ汝なんぢらの中うちもしその民たみたる者ものあらばその神かみの助たすけを得えてユダのヱルサレムに上のぼりゆきヱルサレムなるイスラエルの神かみヱホバの室いへを建󠄄たつることをせよ 彼かれは神かみにましませり 4 その民たみにして生存いきのこれる者等ものどもの寓やどりをる處ところの人々ひと〴〵は之これに金銀きんぎん貨財くわざい家畜かちくを予あたへて助たすくべし その外ほかにまたヱルサレムなる神かみの室いへのために物ものを誠󠄃意まごころよりささぐべしと

5 是こゝにユダとベニヤミンの宗家そうけの長ちやう祭司さいしレビ人びとなど凡すべて神かみにその心こゝろを感動かんどうせられし者等ものどもヱルサレムなるヱホバの室いへを建󠄄たてんとて起󠄃たちおこれり 6 その周󠄃圍󠄃まはりの人々ひと〴〵みな銀ぎんの器うつは黃金わうごん貨財くわざい家畜かちくおよび寳物はうもつを予あたへて之これに力ちからをそへこの外ほかにまた各種もろ〳〵の物ものを誠󠄃意まごころより獻さゝげたり 7 クロス王わうまたネブカデネザルが前󠄃さきにヱルサレムより携たづさへ出いだして己おのれの神かみの室いへに納󠄃をさめたりしヱホバの室いへの器皿うつはものを取とりいだせり 8 即すなはちペルシヤ王わうクロス庫官くらづかさミテレダテの手てをもて之これを取とりいだしてユダの牧伯つかさセシバザルに數󠄄かぞへ交󠄄付わたせり 9 その數󠄄かずは是かくのごとし 金きんの盤さら三十 銀ぎんの盤さら一千せん 小刀こがたな二十九 10 金きんの大斝おほさかづき三十、二等とうの銀ぎんの大斝おほさかづき四百ひやく十 その他ほかの器具󠄄うつはもの一千せん 11 金銀きんぎんの器皿うつはものは合あはせて五千せん四百ひやくありしがセシバザル俘擄人とらはれびと等らをバビロンよりヱルサレムに將ゐて上のぼりし時ときに之これをことごとく携たづさへ上のぼれり
 854㌻ 

第2章

1 往󠄃昔むかしバビロンの王わうネブカデネザルに擄とらへられバビロンに遷󠄇うつされたる者もののうち俘囚とらはれをゆるされてヱルサレムおよびユダに上のぼりおのおの己おのれの邑まちに歸かへりし此この州しうの者ものは左さの如ごとし 2 是これ皆みなゼルバベル、ヱシユア、ネヘミヤ、セラヤ、レエラヤ、モルデカイ、ビルシヤン、ミスパル、ビグワイ、レホム、バアナ等らに隨したがひ來きたれり  其そのイスラエルの民たみの人數󠄄にんかずは是かくのごとし

3 パロシの子孫しそん二千せん百ひやく七十二人にん 4 シパテヤの子孫しそん三百びやく七十二人にん 5 アラの子孫しそん七百ひやく七十五人にん 6 ヱシユアとヨアブの族やからたるパハテモアブの子孫しそん二千せん八百ぴやく十二人にん 7 エラムの子孫しそん千せん二百ひやく五十四人にん〘659㌻〙 8 ザツトの子孫しそん九百ひやく四十五人にん 9 ザツカイの子孫しそん七百ひやく六十人にん 10 バニの子孫しそん六百ぴやく四十二人にん 11 ベバイの子孫しそん六百ぴやく二十三人にん 12 アズガデの子孫しそん千せん二百ひやく二十二人にん 13 アドニカムの子孫しそん六百ぴやく六十六人にん 14 ビグワイの子孫しそん二千せん五十六人にん 15 アデンの子孫しそん四百ひやく五十四人にん 16 ヒゼキヤの家いへのアテルの子孫しそん九十八人にん 17 ベザイの子孫しそん三百びやく二十三人にん 18 ヨラの子孫しそん百ひやく十二人にん 19 ハシユムの子孫しそん二百ひやく二十三人にん 20 ギバルの子孫しそん九十五人にん 21 ベテレヘムの子孫しそん百ひやく二十三人にん 22 ネトパの人ひと五十六人にん 23 アナトテの人ひと百ひやく二十八人にん 24 アズマウテの民たみ四十二人にん 25 キリアテヤリム、ケピラおよびベエロテの民たみ七百ひやく四十三人にん 26 ラマおよびゲバの民たみ六百ぴやく二十一人にん 27 ミクマシの人ひと百ひやく二十二人にん 28 ベテルおよびアイの人ひと二百ひやく二十三人にん 29 ネボの民たみ五十二人にん 30 マグビシの民たみ百ひやく五十六人にん 31 他ほかのエラムの民たみ千せん二百ひやく五十四人にん 32 ハリムの民たみ三百びやく二十人にん 33 ロド、ハデデおよびオノの民たみ七百ひやく二十五人にん 34 ヱリコの民たみ三百びやく四十五人にん 35 セナアの民たみ三千ぜん六百ぴやく三十人にん

36 祭司さいしはヱシユアの家いへのヱダヤの子孫しそん九百ひやく七十三人にん 37 インメルの子孫しそん千せん五十二人にん 38 パシュルの子孫しそん千せん二百ひやく四十七人にん
 855㌻ 
39 ハリムの子孫しそん千せん十七人にん

40 レビ人びとはホダヤの子等こどもヱシユアとカデミエルの子孫しそん七十四人にん 41 謳歌者うたうたふものはアサフの子孫しそん百ひやく二十八人にん 42 門もんを守まもる者ものの子孫しそんはシヤルムの子孫しそんアテルの子孫しそんタルモンの子孫しそんアツクブの子孫しそんハテタの子孫しそんシヨバイの子孫しそん合あはせて百ひやく三十九人にん

43 ネテニ人びとはヂハの子孫しそんハスパの子孫しそんタバオテの子孫しそん 44 ケロスの子孫しそんシアハの子孫しそんパドンの子孫しそん 45 レバナの子孫しそんハガバの子孫しそんアツクブの子孫しそん 46 ハガブの子孫しそんシヤルマイの子孫しそんハナンの子孫しそん 47 ギデルの子孫しそんガハルの子孫しそんレアヤの子孫しそん 48 レヂンの子孫しそんネコダの子孫しそんガザムの子孫しそん 49 ウザの子孫しそんパセアの子孫しそんベサイの子孫しそん 50 アスナの子孫しそんメウニムの子孫しそんネフシムの子孫しそん 51 バクブクの子孫しそんハクパの子孫しそんハルホルの子孫しそん 52 バヅリテの子孫しそんメヒダの子孫しそんハルシヤの子孫しそん 53 バルコスの子孫しそんシセラの子孫しそんテマの子孫しそん 54 ネヂアの子孫しそんハテパの子孫しそん等とうなり

55 ソロモンの僕しもべたりし者等ものどもの子孫しそんすなはちソタイの子孫しそんハッソペレテの子孫しそんペリダの子孫しそん 56 ヤアラの子孫しそんダルコンの子孫しそんギデルの子孫しそん 57 シパテヤの子孫しそんハッテルの子孫しそんポケレテハツゼバイムの子孫しそんアミの子孫しそん〘660㌻〙 58 ネテニ人びととソロモンの僕しもべたりし者等ものどもの子孫しそんとは合あはせせて三百びやく九十二人にん

59 またテルメラ、テルハレサ、ケルブ、アダンおよびインメルより上のぼり來きたれる者ものありしがその宗家そうかの長ちやうとその血統ちすぢとを示しめしてイスラエルの者ものなるを明あきらかにすることを得えざりき 60 是これすなはちデラヤの子孫しそんトビヤの子孫しそんネコダの子孫しそんにして合あはせて六百ぴやく五十二人にん 61 祭司さいしの子孫しそんたる者ものの中うちにハバヤの子孫しそんハッコヅの子孫しそんバルジライの子孫しそんあり バルジライはギレアデ人びとバルジライの女むすめを妻つまに娶めとりてその名なを名なのりしなり
 856㌻ 
62 是等これらの者もの譜󠄃系なふみに載のせたる者等ものどもの中うちにおのが名なを尋󠄃たづねたれども在あらざりき 是この故ゆゑに汚けがれたる者ものとして祭司さいしの中うちより除のぞかれたり 63 テルシヤタは之これに吿つげてウリムとトンミムを帶おぶる祭司さいしの興おこるまでは至聖󠄃物いときよきものを食󠄃くらふべからずと言いへり

64 會衆くわいしうあはせて四萬まん二千せん三百びやく六十人にん 65 この外ほかにその僕しもべ婢しもめ七千せん三百びやく三十七人にん 謳歌うたうたふ男をとこ女をんな二百ひやく人にんあり 66 その馬むま七百ひやく三十六匹󠄃ひき その騾ら二百ひやく四十五匹󠄃ひき 67 その駱駝らくだ四百ひやく三十五匹󠄃ひき 驢馬ろば六千せん七百ひやく二十匹󠄃ひき

68 宗家そうかの長ちやう數󠄄すう人にんヱルサレムなるヱホバの室いへにいたるにおよびてヱホバの室いへをその本もとの處ところに建󠄄たてんとて物ものを誠󠄃意まごころより獻さゝげたり 69 即すなはちその力ちからにしたがひて工事こうじのために庫くらを納󠄃をさめし者ものは金きん六萬まん一千せんダリク銀ぎん五千せん斤ぎん祭司さいしの衣服󠄃ころも百ひやく襲󠄂かさねなりき

70 祭司さいしレビ人びと民等たみども謳歌者うたうたふもの門もんを守まもる者ものおよびネテニ人等びとたちその邑々まち〳〵に住󠄃すみ一切すべてのイスラエル人びとその邑々まち〳〵に住󠄃すめり

第3章

1 イスラエルの子孫ひと〴〵かくその邑々まち〳〵に住󠄃居すみをりしが七月󠄃ぐわつに至いたりて民たみ一人いちにんのごとくにヱルサレムに集あつまれり 2 是こゝに於おいてヨザダクの子こヱシユアとその兄弟きやうだいなる祭司さいし等たちおよびシヤルテルの子こゼルバベルとその兄弟きやうだい等ども立たちおこりてイスラエルの神かみの壇だんを築きづけり 是これ神かみの人ひとモーセの律法おきてに記しるされたる所󠄃ところに循したがひてその上うへに燔祭はんさいを獻さゝげんとてなりき 3 彼等かれらは壇だんをその本もとの處ところに設まうけたり 是これ國々くに〴〵の民たみを懼おそれしが故ゆゑなり 而しかしてその上うへにて燔祭はんさいをヱホバに獻さゝげ朝󠄃夕あさゆふにこれを獻さゝぐ 4 またその錄しるされたる所󠄃ところに循したがひて結茅節󠄄かりほずまひのいはひを行おこなひ每日まいにちの分󠄃ぶんを按かんがへて例のりに照てらし數󠄄かずのごとくに日々ひびの燔祭はんさいを獻さゝげたり 5 是これより後のちは常つねの燔祭はんさいおよび月󠄃朔ついたちとヱホバの一切すべてのきよき節󠄄會せちゑとに用もちゐる供物そなへものならびに人ひとの誠󠄃意まごころよりヱホバにたてまつる供物そなへものを獻さゝぐることをす 6 即すなはち七月󠄃ぐわつの一日じつよりして燔祭はんさいをヱホバに獻さゝぐることを始はじめけるがヱホバの殿みやの基礎いしずゑは未いまだ置すゑざりき〘661㌻〙
 857㌻ 
7 是こゝにおいて石工いしだくみと木工こだくみに金かねを交󠄄付わたしまたシドンとツロの者ものに食󠄃物くひもの飮物のみものおよび油あぶらを與あたへてペルシヤの王わうクロスの允准ゆるしにしたがひてレバノンよりヨツパの海うみに香柏かうはくを運󠄃めぐばしめたり

8 斯かくてヱルサレムより神かみの室いへに歸かへりたる次󠄄つぎの年としの二月󠄃ふたつきにシヤルテルの子こゼルバベル、ヨザダクの子こヱシユアおよびその兄弟きやうだいたる他ほかの祭司さいしレビ人びとなど凡すべて俘囚とらはれをゆるされてヱルサレムに歸かへりし者等ものどもを始はじめ二十歳さい以上いじやうのレビ人びとを立たててヱホバの室いへの工事こうじを監かん督とくせしむ 9 是こゝに於おいてユダの子等こらなるヱシユアとその子等こらおよび兄弟きやうだいカデミエルとその子等こら齊ひとしく立たちて神かみの家いへの工人こうじんを監かん督とくせり ヘナダデの子等こらおよびその子等こらと兄弟きやうだい等などのレビ人びとも然しかり 10 かくて建󠄄築者いへづくりヱホバの殿みやの基礎いしづゑを置すうる時とき祭司さいし等たち禮服󠄃れいふくを衣きて喇叭らつぱを執とりアサフの子孫しそんたるレビ人びと鐃鈸ねうはちを執とりイスラエルの王わうダビデの例のりに循したがひてヱホバを讃美さんびす 11 彼等かれら班列くみにしたがひて諸共もろともに歌うたを謠うたひてヱホバを讃ほめかつ頌󠄃たゝへヱホバは恩めぐみふかく其その矜恤あはれみは永遠󠄄とこしなへにたゆることなければなりと言いへり そのヱホバを讃美さんびする時ときに民たみみな大おほ聲ごゑをあげて呼よばはれり ヱホバの室いへの基礎いしずゑを据すうればなり 12 されど祭司さいしレビ人びと宗家そうかの長ちやう等などの中うちに以前󠄃さきの室いへを見みたりし老人おいびとありけるが今いまこの室いへの基礎いしずゑをその目めの前󠄃まへに置すうるを見みて多おほく聲こゑを放はなちて泣なけり また喜悅よろこびのために聲こゑをあげて呼よばはる者ものも多おほかりき 13 是こゝをもて人衆ひと〴〵民たみの歡よろこびて呼よばはる聲こゑと民たみの泣なく聲こゑとを聞きゝわくることを得えざりき そは民たみ大おほ聲ごゑに呼よばはり叫さけびければその聲こゑ遠󠄄とほくまで聞きこえわたりたればなり

第4章

1 茲こゝにユダとベニヤミンの敵てきたる者等ものども夫かの俘囚とらはれより歸かへり來きたりし人々ひと〴〵イスラエルの神かみヱホバのために殿みやを建󠄄たつると聞きき 2 乃すなはちゼルバベルと宗家そうかの長等ちゃうなどの許もとに至いたりて之これに言いひけるは我儕われらをして汝等なんぢらと共ともに之これを建󠄄たてしめよ 我われらは汝なんぢらと同おなじく汝なんぢらの神かみを求もとむ アッスリヤの王わうエサルハドンが我儕われらを此こゝに携たづさへのぼりし日ひより以來このかた我われらはこれに犧牲いけにへを獻さゝぐるなりと
 858㌻ 
3 然しかるにゼルバベル、ヱシユアおよびその餘ほかのイスラエルの宗家そうかの長ちやう等らこれに言いふ 汝なんぢらは我われらの神かみに室いへを建󠄄たつることに與あづかるべからず 我儕われら獨ひとりみづからイスラエルの神かみヱホバのために建󠄄たつることを爲すべし 是これペルシヤの王わうクロス王わうの我われらに命めいぜし所󠄃ところなりと 4 是こゝに於おいてその地ちの民たみユダの民たみの手てを弱󠄃よわらせてその建󠄄築けんちくを妨さまたげ 5 之これが計はかる所󠄃ところを敗やぶらんために議ぎ官くわんに賄賂まひなひして之これに敵てきせしむペルシヤ王わうクロスの世よにある日ひよりペルシヤ王わうダリヨスの治世ぢせいまで常つねに然しかり〘662㌻〙 6 アハシユエロスの治世ぢせいすなはち其その治世ぢせいの初はじめに彼かれら表へうを上たてまつりてユダとヱルサレムの民たみを誣しひ訟󠄃うつたへたり

7 またアルタシヤスタの世よにビシラム、ミテレダテ、タビエルおよびその餘ほかの同僚ともがら同おなじく表へうをペルシヤの王わうアルタシヤスタに上たてまつれり その書ふみの文󠄃ぶんはスリヤの文󠄃字もじにて書かきスリヤ語ことばにて陳述󠄃のべたてたる者ものなりき 8 方伯はうはくレホム書記しよき官くわんシムシヤイ書ふみをアルタシヤスタ王わうに書かきおくりてヱルサレムを誣しゆ左さのごとし 9 即すなはち方伯はうはくレホム書記しよき官くわんシムシヤイおよびその餘ほかの同僚ともがらデナ人びとアパルサテカイ人びとタルペライ人びとアパルサイ人びとアルケロイ人びとバビロン人びとシユシヤン人びとデハウ人びとエラマイ人びと 10 ならびに其その他ほかの民たみすなはち大臣だいじんオスナパルが移うつしてサマリアの邑まちおよび河外かはむかふのその他ほかの地ちに置おきし者等ものども云々うんぬん

11 其そのアルタシヤスタ王わうに上たてまつりし書ふみの稿うつしは是これなく云いはく河外かはむかふの汝なんぢの僕しもべ等ども云々うんぬん 12 王わう知しるたまへ汝なんぢの所󠄃ところより上のぼり來きたりしユダヤ人びとヱルサレムに到いたりてわれらの中なかにいりかの背そむき悖もとる惡にくき邑まちを建󠄄たてなほし石垣いしがきを築きづきあげその基礎いしずゑを固かたうせり
 859㌻ 
13 然されば王わういま知しりたまへ 若もしこの邑まちを建󠄄たて石垣いしがきを築きづきあげなば彼かれら必かならず貢賦こうふ租税そぜい税金ぜいきんなどを納󠄃いれじ 然さすれば終󠄃つひに王等わうたちの不利ふりとならん 14 そもそも我われらは王わうの鹽しほを食󠄃はむ者ものなれば王わうの輕かろんぜらるるを見みるに忍󠄄しのびず 茲こゝに人ひとを遣󠄃つかはし王わうに奏聞そうもんす 15 列祖れつその記錄きろくの書ふみを稽󠄂かんがへたまへ必かならずその記錄きろくの書ふみの中なかにおいて此この邑まちは背そむき悖もとる邑まちにして諸しよ王わうと諸州しよしうとに害󠄅がいを加くはへし者ものなるを見みその中うちに古來こらい叛󠄃逆󠄃ほんぎやくの事ことありしを知しりたまふべし此この邑まちの滅ほろぼされしは此故このゆゑに緣よるなり 16 我われら王わうに奏聞そうもんす 若もしこの邑まちを建󠄄たて石垣いしがきを築きづきあげなばなんぢは之これがために河外かはむかふの領りやう分󠄃ぶんをうしなふなるべしと

17 王わうすなはち方伯はうはくレホム書記しよき官くわんシムシヤイこの餘ほかサマリアおよび河外かはむかふのほかの處ところに住󠄃すめる同僚ともがらに答書こたへぶみをおくりて云いはく平󠄃安へいあんあれ云々うんぬん 18 汝なんぢらが我儕われらにおくりし書ふみをば我わが前󠄃まへに讀解よみとかしめたり 19 我われやがて詔書みことのりを下くだして稽󠄂考かんがへしめしに此これ邑まちの古來こらい起󠄃おこりて諸しよ王わうに背そむきし事ことその中なかに反亂はんらん謀叛󠄃むほんのありし事ことなど詳悉つまびらかなり 20 またヱルサレムには在昔むかし大おほいなる王等わうたちありて河外かはむかふをことごとく治をさめ貢賦こうふ租税そぜい税金ぜいきんなどを己おのれに納󠄃いれしめたる事ことあり 21 然されば汝なんぢら詔言みことのりを傳つたへて其その人々ひと〴〵を止とゞめ我わが詔言みことのりを下くだすまで此この邑まちを建󠄄たつること無なからしめよ 22 汝なんぢら愼つゝしめ 之これを爲なすことを忽ゆるかせにする勿なかれ 何なんぞ損害󠄅そんがいを增まして王わうに害󠄅がいを及およぼすべけんやと〘663㌻〙

23 アルタシヤスタ王わうの書ふみの稿うつしをレホム及および書記しよき官くわんシムシヤイとその同僚ともがらの前󠄃まへに讀よむあげければ彼等かれらすなはちヱルサレムに奔はせゆきてユダヤ人びとに就つき腕力ちからと權威󠄂いきほひとをもて之これを止とゞめたり 24 此こゝをもてヱルサレムなる神かみの室いへの工事こうじ止やみぬ 即すなはちペルシヤ王わうダリヨスの治世ぢせいの二年ねんまで止やみたりき

第5章

1 爰こゝに預言者よげんしやハガイおよびイドの子こゼカリヤの二人ふたりの預言者よげんしやユダとヱルサレムに居をるユダヤ人びとに向むかひてイスラエルの神かみの名なをもて預言よげんする所󠄃ところありければ 2 シヤルテルの子こゼルバベルおよびヨザダクの子こヱシユア起󠄃たちあがりてヱルサレムなる神かみの室いへを建󠄄たつることを始はじむ 神かみの預言者よげんしや等たちこれと共ともに在ありて之これを助たすく
 860㌻ 
3 その時ときに河外かはむかふの總󠄂督そうとくタテナイといふ者ものセタルボズナイおよびその同僚ともがらとともにその所󠄃ところに來きたり誰たが汝なんぢらに此この室いへを建󠄄たちて此この石垣いしがきを築きづきあぐることを命めいぜしやと斯かく言いひ 4 また此この建󠄄物たてものを建󠄄たつる人々ひと〴〵の名なは何なにといふやと斯かくこれに問とへり 5 然しかるにユダヤ人びとの長老としより等たちの上うへにはその神かみの目めそそぎゐたれば彼等かれらこれを止とゞむること能あたはずして遂󠄅つひにその事ことをダリヨスに奏そうしてその返󠄄答こたへの來きたるを待まてり

6 河外かはむかふの總󠄂督そうとくタテナイおよびセタルボズナイとその同僚ともがらなる河外かはむかふのアパルサカイ人びとがダリヨス王わうに上たてまつりし書ふみの稿うつしは左さのごとし 7 即すなはち其その上たてまつりし書ふみの中なかに書かきしるしたる所󠄃ところは是かくのごとし 云いはく願ねがはくはダリヨス王わうに大おほいなる平󠄃安へいあんあれ 8 王わう知しりたまへ我儕われらユダヤ州しうに往󠄃ゆきてかの大神おほかみの室いへに至いたり視みしに巨󠄃石おほいしをもて之これを建󠄄たて材木ざいもくを組くみて壁かべを作つくり居をり其その工事こうじおほいに捗はかどりてその手てを下くだすところ成󠄃ならざる無なし 9 是こゝに於おいて我儕われらその長老としより等どもに問とふてこれに斯かくいへり 誰たが汝なんぢらに此この室いへを建󠄄たてこの石垣いしがきを築きづきあぐることを命めいぜしやと 10 我儕われらまたその首長かしらたる人々ひと〴〵の名なを書かきしるして汝なんぢに奏聞そうもんせんがためにその名なを問とへり 11 時ときに彼等かれらかく我われらに答こたへて言いへり 我儕われらは天地てんちの神かみの僕しもべにして年とし久ひさしき昔むかしに建󠄄たておかれし殿みやを再ふたゝび建󠄄たつるなり 是これは素もとイスラエルの大おほいなる王わう某なにがしの建󠄄築たてきづきたる者ものなしりが 12 我われらの父󠄃ちゝ等たち天てんの神かみの震怒いかりを惹起󠄃ひきおこせしに緣よりてつひに之これをカルデヤ人びとバビロンの王わうネブカデネザルの手てに付わたしたまひければ彼かれこの殿みやを毀こぼち民たみをバビロンに擄とらへゆけり 13 然しかるにバビロンの王わうクロスの元年ぐわんねんにクロス王わう神かみのこの室いへを建󠄄たつべしとの詔言みことのりを下くだしたまへり 14 然しかのみならず ヱルサレムの殿みやよりネブカデネザルが取とりいだしてバビロンの殿みやに携たづさへいれし神かみの室いへの金銀きんぎんの器皿うつはものもクロス王わうこれをバビロンの殿みやより取とりいだし其その立たてたる總󠄂督そうとくセシバザルと名なづくる者ものに之これを付わたし〘664㌻〙 15 而しかして彼かれに言いひけらく是等これらの器皿うつはものを取とり往󠄃ゆきて之これをヱルサレムの殿みやに携たづさへいれ神かみの室いへをその本もとの處ところに建󠄄たてよと
 861㌻ 
16 是こゝにおいて其そのセシバザル來きたりてヱルサレムなる神かみの室いへの石礎いしずゑを置すゑたりき 其時そのときよりして今いまに至いたるまで之これを建󠄄たてつつありしが猶󠄅なほいまだ竣をはらざるなりと 17 然されば今いま王わうもし善よしとなされなば請󠄃こふ御おん膝ひざ下もとバビロンにある所󠄃ところの王わうの寳はう藏ざうを査しらべたまひて神かみのこの室いへを建󠄄たつべしとの詔言みことのりのクロス王わうより出いでしや否いなやを稽󠄂かんがへ而しかして王わう此事このことにつきて御旨おんむねを我われらに諭󠄄さとしたまえ

第6章

1 是こゝに於おいてダリヨス王わう詔言みことのりを出いだしバビロンにて寳たから物ものを藏をさむる所󠄃ところの文󠄃ふみ庫ぐらに就つきて査しらべ稽󠄂かんがへしめしに 2 メデア州しうの都城󠄃みやこアクメタにて一ひとつの卷物まきものを得えたり その內うちに書かきしるせる記錄きろくは是かくのごとし 3 クロス王わうの元年ぐわんねんにクロス王わう詔言みことのりを出いだせり云いはくヱルサレムなる神かみの室いへの事ことにつきて諭󠄄さとす その犧牲いけにへを獻さゝぐる所󠄃ところなる殿みやを建󠄄たてその石礎いしずゑを堅かたく置すゑ其その室いへの高たかさを六十キユビトにし其その濶ひろさを六十キユビトにし 4 巨󠄃石おほいし三行みならび新木にひぎ一行ひとならびを以もてせよ 其その費用つひえは王わうの家いへより授さづくべし 5 またネブカデネザルがヱルサレムの殿みやより取とりいだしてバビロンに携たづさへきたりし神かみの室いへの金銀きんぎんの器皿うつはものは之これを還󠄃かへしてヱルサレムの殿みやに持もちゆかしめ神かみの室いへに置おきてその故もとの所󠄃ところにあらしむべしと

6 然されば河外かはむかふの總󠄂督そうとくタテナイおよびセタルボズナイとその同僚ともがらなる河外かはむかふのアパルサカイ人びと汝等なんぢらこれに遠󠄄とほざかるべし 7 神かみのその室いへの工事こうじを妨さまたぐる勿なかれ ユダヤ人びとの牧伯つかさとユダヤ人びとの長老としより等どもに神かみのその家いへを故もとの處ところに建󠄄たてしめよ 8 我われまた詔言みことのりを出いだし其その神かみの家いへを建󠄄たつることにつきて汝なんぢらが此このユダヤ人びとの長老としより等どもに爲なすべきことを示しめす 王わうの財寳ざいはうの中うちすなはち河外かはむかふの租税そぜいの中うちより迅󠄄速󠄃すみやかに費用つひえをその人々ひと〴〵に與あたへよその工事こうじを滯とどこほらしむる勿なかれ 9 又󠄂またその需もとむる物もの即すなはち天てんの神かみにたてまつる燔祭はんさいの小牛こうし牡羊をひつじおよび羔羊こひつじならびに麥むぎ鹽しほ酒さけ油あぶらなど凡すべてヱルサレムにをる祭司さいしの定さだむる所󠄃ところに循したがひて日々ひごとに怠慢おこたりなく彼等かれらに與あたへ 10 彼かれらをして馨かうばしき香にほひの犧牲いけにへを天てんの神かみに獻さゝぐることを得えせしめ王わうとその子女こどもの生命いのちのために祈いのることを得えせしめよ
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11 かつ我われ詔言みことのりを出いだす誰たれにもせよ此この言ことばを易かふる者ものあらば其その家いへの梁はりを拔ぬきとり彼かれを擧あげて之これに釘つけん その家いへはまた之これがために厠かはやにせらるべし 12 凡およそ之これを易かへまたヱルサレムなるその神かみの室いへを毀こぼたんとて手てを出いだす王わうあるひは民たみは彼處かしこにその名なを留とどめ給たまふ神かみねがはくはこれを倒たふしたまへ 我われダリヨス詔言みことのりを出いだせり 迅󠄄速󠄃すみやかに之これを行おこなへ〘665㌻〙

13 ダリヨス王わうかく諭󠄄さとしければ河外かはむかふの總󠄂督そうとくタテナイおよびセタルボズナイとその同僚ともがら迅󠄄速󠄃すみやかに之これを行おこなへり 14 ユダヤ人びとの長老としより等たちすなはち之これを建󠄄たて預言者よげんしやハガイおよびイドの子こゼカリヤの預言よげんに由よりて之これを成󠄃就なしとげたり 彼等かれらイスラエルの神かみの命めいに循したがひクロス、ダリヨスおよびペルシヤ王わうアルタシヤスタの詔言みことのりに依よりて之これを建󠄄竣たてをへぬ 15 ダリヨス王わうの治世ぢせいの六年ねんアダルの月󠄃つきの三日みつかにこの室いへ成󠄃なれり

16 是こゝに於おいてイスラエルの子孫ひと〴〵祭司さいしレビ人びとおよびその餘ほかの俘擄人とらはれびとよろこびて神かみのこの室いへの落成󠄃らくせい禮れいを行おこなへり 17 即すなはち神かみのこの室いへの落成󠄃らくせい禮れいにおいて牡牛をうし一百びやく牡羊をひつじ二百ひやく 羔羊こひつじ四百ひやくを獻さゝげまたイスラエルの支󠄂派󠄄わかれの數󠄄かずにしたがひて牡山羊をやぎ十二を獻さゝげてイスラエル全󠄃體ぜんたいのために罪祭ざいさいとなし 18 祭司さいしをその分󠄃別わかちにしたがひて立たて レビ人びとをその班列くみにしたがひて立たて ヱルサレムに於おいて神かみに事つかへしむ 凡すべてモーセの書ふみに書かきしるしたるが如ごとし

19 斯かくて俘囚とらはれより歸かへり來きたりし人々ひと〴〵正しやう月󠄃ぐわつの十四日よつかに逾越節󠄄すぎこしのいはひを行おこなへり 20 即すなはち祭司さいしレビ人びと共ともに身みを潔󠄄きよめて皆みな潔󠄄きよくなり一切すべて俘囚とらはれより歸かへり來きたりし人々ひと〴〵のため其その兄弟きやうだいたる祭司さいし等たちのため又󠄂また自己おのれのために逾越すぎこしの物ものを宰ほふれり 21 擄とらはれゆきて歸かへり來きしイスラエルの子孫ひと〴〵および其その國くにの異邦󠄆人ことくにびとの汚穢けがれを棄すて是等これらに附つきてイスラエルの神かみヱホバを求もとむる者等ものどもすべて之これを食󠄃くらひ 22 喜よろこびて七日なぬかの間あひだ酵たねいれぬパンの節󠄄いはひを行おこなへり 是こはヱホバかれらを喜よろこばせアッスリヤの王わうの心こゝろを彼かれらに向むかはせ彼かれをしてイスラエルの神かみにまします神かみの家いへの工事こうじを助たすけさせたまひしが故ゆゑなり
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第7章

1 是等これらの事ことの後のちペルシヤ王わうアルタシヤスタの治世ぢせいにエズラといふ者ものあり エズラはセラヤの子こセラヤはアザリヤの子こアザリヤはヒルキヤの子こ 2 ヒルキヤはシヤルムの子こシヤルムはザドクの子こザドクはアヒトブの子こ 3 アヒトブはアマリヤの子こアマリヤはアザリヤの子こアザリヤはメラヨテの子こ 4 メラヨテはゼラヒヤの子こゼラヒヤはウジの子こウジはブツキの子こ 5 ブツキはアビシユアの子こアビシユアはピネハスの子こピネハスはエレアザルの子こエレアザルは祭司さいしの長をさアロンの子こなり 6 此このエズラ、バビロンより上のぼり來きたれり 彼かれはイスラエルの神かみヱホバの授さづけたまひしモーセの律法おきてに精くはしき學士がくしなりき 其その神かみヱホバの手てこれが上うへにありしに因よりてその求もとむる所󠄃ところを王わうことごとく許ゆるせり〘666㌻〙 7 アルタシヤスタ王わうの七年ねんにイスラエルの子孫ひと〴〵および祭司さいしレビ人びと謳歌者うたうたふもの門もんを守まもる者ものネテニ人びとなど多おほくヱルサレムに上のぼれり 8 王わうの七年ねんの五月󠄃ぐわつにエズラ、ヱルサレムに到いたれり 9 即すなはち正しやう月󠄃ぐわつの一日いちじつにバビロンを出いでたちて五月󠄃ぐわつの一日いちじつにヱルサレムに至いたる 其その神かみのよき手てこれが上うへにありしに因よりてなり 10 エズラは心こゝろをこめてヱホバの律法おきてを求もとめ之これを行おこなひてイスラエルの中うちに法度のりと例規さだめとを敎をしへたりき

11 ヱホバの誡命いましめの言ことばに精くはしく且かつイスラエルに賜たまひし法度のりに明あきらかなる學士がくしにて祭司さいしたるエズラにアルタシヤスタ王わうの與あたへし書ふみの言ことばは是かくのごとし 12 諸しよ王わうの王わうアルタシヤスタ天てんの神かみの律法おきての學士がくしなる祭司さいしエズラに諭󠄄さとす 願ねがはくは全󠄃まつたく云々うん〳〵 13 我われ詔言みことのりを出いだす 我わが國くにの內うちにをるイスラエルの民たみおよびその祭司さいしレビ人びとの中うち凡すべてヱルサレムに往󠄃ゆかんと志こころざす者ものは皆みななんぢと偕ともに往󠄃ゆくべし 14 汝なんぢはおのが手てにある汝なんぢの神かみの律法おきてに照てらしてユダとヱルサレムの模樣ありさまとを察さつせんために王わうおよび七人にんの議ぎ官くわんに遣󠄃つかはされて往󠄃ゆくなり 15 且かつ汝なんぢは王わうとその議ぎ官くわんがヱルサレムに宮居みやゐするところのイスラエルの神かみのために誠󠄃意まごころよりささぐる金銀きんぎんを携たづさへ
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16 またバビロン全󠄃ぜん州しうにて汝なんぢが獲える一切すべての金銀きんぎんおよび民たみと祭司さいしとがヱルサレムなる其その神かみの室いへのために誠󠄃意まごころよりする禮物そなへものを携たづさふ 17 然されば汝なんぢその金かねをもて牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの品しなを速󠄃すみやかに買かひヱルサレムにある汝なんぢらの神かみの室いへの壇だんの上うへにこれを獻さゝぐべし 18 また汝なんぢと汝なんぢの兄弟きやうだい等らその餘あまれる金銀きんぎんをもて爲なさんと欲ほつする所󠄃ところあらば汝なんぢらの神かみの旨むねにしたがひて之これを爲なせ 19 また汝なんぢの神かみの室いへの奉事つとめのために汝なんぢが賜たまはりし器皿うつはものは汝なんぢこれをヱルサレムの神かみの前󠄃まへに納󠄃をさめよ 20 その外ほか汝なんぢの神かみの室いへのために需もとむる所󠄃ところあらば汝なんぢの用もちひんとする所󠄃ところの者ものをことごとく王わうの府庫くらより取とりて用もちふべし 21 我われや我われアルタシヤスタ王わう 河外かはむかふの一切すべての庫官こくわんに詔言みことのりを下くだして云いふ 天てんの神かみの律法おきての學士がくし祭司さいしエズラが汝なんぢらに需もとむる所󠄃ところは凡すべてこれを迅󠄄速󠄃すみやかに爲なすべし 22 即すなはち銀ぎんは百ひやくタラント小こ麥むぎは百ひやく石こく酒さけは百ひやくバテ油あぶらは百ひやくバテ鹽しほは量はかりなかるべし 23 天てんの神かみの室いへのために天てんの神かみの命めいずる所󠄃ところは凡すべて謹つゝしんで之これを行おこなへ しからずば王わうとその子等こらとの國くにに恐おそらくは震怒いかりのぞまん 24 かつ我儕われらなんぢらに諭󠄄さとす 祭司さいしレビ人びと謳歌者うたうたふもの門もんを守まもる者ものネテニ人びとおよび神かみのその室いへの役者えきしゃなどには貢賦こうふ租税そぜい税金ぜいきんなどを課くわすべからず 25 汝なんぢエズラ汝なんぢの手てにある汝なんぢの神かみの智慧󠄄ちゑにしたがひて有󠄃司つかさびとおよび裁判󠄄人さばきびとを立たて河外かはむかふの一切すべての民たみすなはち汝なんぢの神かみの律法おきてを知しる者等ものどもを盡こと〴〵く裁判󠄄さばかしめよ 汝なんぢらまた之これを知しらざる者ものを敎をしへよ〘667㌻〙 26 凡およそ汝なんぢの神かみの律法おきておよび王わうの律法おきてを行おこなはざる者ものをば迅󠄄速󠄃すみやかにその罪つみを定さだめて或あるひは殺ころし或あるひは追󠄃放おひはなち或あるひはその貨財くわざいを沒收もつしうし或あるひは獄ひとやに繋つなぐべし

27 我われらの先祖せんぞの神かみヱホバは讃ほむべき哉かな 斯かく王わうの心こゝろにヱルサレムなるヱホバの室いへを飾󠄃かざる意おもひを起󠄃おこさせ 28 また王わうの前󠄃まへとその議ぎ官くわんの前󠄃まへと王わうの大臣だいじんの前󠄃まへにて我われに矜恤あはれみを得えさせたまへり 我わが神かみヱホバの手てわが上うへにありしに因よりて我われは力ちからを得え イスラエルの中うちより首領かしらたる人々ひと〴〵を集あつめて我われとともに上のぼらしむ
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第8章

1 アルタシヤスタ王わうの治世ぢせいに我われとともにバビロンより上のぼり來きたりし者等ものどもの宗家そうけの長ちやうおよびその系譜󠄃けいふは左さのごとし 2 ピネハスの子孫しそんの中うちにてはゲルシヨム、イタマルの子孫しそんの中うちにてはダニエル、ダビデの子孫しそんの中うちにてはハットシ 3 シカニヤの子孫しそんの中うちパロシの子孫しそんの中うちにてはゼカリヤ彼かれと偕ともにありて名な簿󠄃ふみに載のせられたる男子をとこ百ひやく五十人にん 4 パハテモアブの子孫しそんの中うちにてはゼラヒヤの子こエリヨエナイ彼かれと偕ともなる男をとこ二百ひやく人にん 5 シカニヤの子孫しそんの中うちにてはヤハジエルの子こ 彼かれと偕ともなる男をとこ三百びやく人にん 6 アデンの子孫しそんの中うちにてはヨナタンの子こエベデ彼かれとともなる男をとこ五十人にん 7 エラムの子孫しそんの中うちにてはアタリヤの子こヱサヤ彼かれと偕ともなる男をとこ七十人にん 8 シパテヤの子孫しそんの中うちにてはミカエルの子こゼバデヤ彼かれとともなる男をとこ八十人にん 9 ヨハブの子孫しそんの中うちにてはヱヒエルの子こオバデヤ彼かれとともなる男をとこ二百ひやく十八人にん 10 シロミテの子孫しそんの中うちにてはヨシピアの子こ 彼かれとともなる男をとこ百ひやく六十人にん 11 ベバイの子孫しそんの中うちにてはベバイの子こゼカリヤ彼かれと偕ともなる男をとこ二十八人にん 12 アズガデの子孫しそんの中うちにてはハッカタンの子こヨハナン彼かれとともなる男をとこ百ひやく十人にん 13 アドニカムの子孫しそんの中うちの後のちなる者等ものどもあり 其その名なをエリペレテ、ユエル、シマヤといふ彼かれらと偕ともなる男をとこ六十人にん 14 ビグワイの子孫しそんの中うちにてはウタイおよびザブデ彼等かれらとともなる男をとこ七十人にん

15 我われかれらをアハワに流ながるる所󠄃ところの河かはの邊󠄎ほとりに集あつめて三日みつかが間あひだかしこに天てん幕まくを張居はりゐたりしが我われ民たみと祭司さいしとを閲けみせしにレビの子孫しそん一人ひとりも其處そこに居をらざりければ 16 すなはち人ひとを遣󠄃やりてエリエゼル、アリエル、シマヤ、エルナタン、ヤリブ、エルナタン、ナタン、ゼカリヤ、メシユラムなどいふ長かしらたる人々ひと〴〵を招まねきまた敎誨をしへを施ほどこす所󠄃ところのヨヤリブおよびエルナタンを招まねけり 17 而しかして我われカシピアといふ處ところの長をさイドの許もとに彼かれらを出いだし遣󠄃つかはせり 即すなはち我われカシピアといふ處ところにをるイドとその兄弟きやうだいなるネテニ人びとに吿つぐべき詞ことばを之これが口くちに授さづけ我等われらの神かみの室いへのために役者えきしゃを我儕われらに携たづさへ來きたれと言いひけるが〘668㌻〙
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18 我われらの神かみよく我儕われらを助たすけたまひて彼等かれらつひにイスラエルの子こレビの子こマヘリの子孫しそんイシケセルを我われらに携たづさへ來きたり又󠄂またセレビヤといふ者ものおよびその子等こどもと兄弟きやうだい十八人にん 19 ハシヤビヤならびにメラリの子孫しそんのヱサヤおよびその兄弟きやうだいとその子等こども二十人にんを携たづさへ 20 またネテニ人びとすなはちダビデとその牧伯つかさ等たちがレビ人びとに事つかへしむるために設まうけたりしネテニ人びと二百ひやく二十人にんを携たづさへ來きたれり 此これ等らの者ものは皆みなその名なを掲かゝげられたり

21 斯かくて我われかしこなるアハワの河かはの邊󠄎ほとりにて斷食󠄃だんじきを宣傳ふれつたへ我儕われらの神かみの前󠄃まへにて我儕われら身みを卑ひくくし我われらと我われらの小ちひさき者ものと我われらの諸もろ〳〵の所󠄃有󠄃もちもののために正たゞしき途󠄃みちを示しめされんことを之これに求もとむ 22 其そは我儕われらさきに王わうに吿つげて我われらの神かみは己おのれを求もとむる者ものを凡すべて善よく助たすけまた己おのれを棄すつる者ものにはその權能ちからと震怒いかりとをあらはしたまふと言いひしに因よりて我われ道󠄃路みちの敵てきを防ぎて我儕われらを護まもるべき步兵ほへいと騎兵きへいとを王わうに請󠄃こふを羞はぢたればなり 23 かくてこのことを我われら斷食󠄃だんじきして我儕われらの神かみに求もとめけるに其その祈禱いのりを容いれたまへり

24 時ときに我われ祭司さいしの長をさ十二人にん即すなはちセレビヤ、ハシヤビヤおよびその兄弟きやうだい十人にんを之これとともに擇えらび 25 金銀きんぎんおよび器皿うつはものすなはち王わうとその議ぎ官くわんとその牧伯つかさと彼處かしこの一切すべてのイスラエル人びととが我われらの神かみの室いへのために獻さゝげたる奉納󠄃物をさめものを量はかりて彼かれらに付わたせり 26 その量はかりて彼かれらの手てに付わたせし者ものは銀ぎん六百ぴやく五十タラント銀ぎんの器うつは百ひやくタラント金きん百ひやくタラントなりき 27 また金きんの大斝おほさかづき二十あり一千せんダリクに當あたるまた光ひかり輝かがやく精せい銅どうの器うつは二箇ふたつあり その貴たふときこと金きんのごとし 28 而しかして我われかれらに言いへり汝等なんぢらはヱホバの聖󠄃者きよきものなり 此この器皿うつはものもまた聖󠄃きよし又󠄂またこの金銀きんぎんは汝なんぢらの先祖せんぞの神かみヱホバに奉たてまつりし誠󠄃意まごころよりの禮物そなへものなり 29 汝等なんぢらヱルサレムに至いたりてヱホバの家いへの室へやに於おいて祭司さいしレビ人びとの長等をさたちおよびイスラエルの宗家そうけの首等をさたちの前󠄃まへに量はかるまで之これを伺うかがひ守まもるべしと 30 是こゝに於おいて祭司さいしおよびレビ人びとその金銀きんぎんおよび器皿うつはものをヱルサレムなる我われらの神かみの室いへに携たづさへゆかんとて其その重おもさにしたがひて之これを受うけ取とれり
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31 我われら正しやう月󠄃ぐわつの十二日にちにアハワの河邊󠄎かはべを出いでたちてヱルサレム赴おもむきけるが我われらの神かみその手てを我われらの上うへにおき我われらを救すくひて敵てきの手てまた路みちに伏ふして窺うかゞふ者ものの手てに陷おちいらしめたまはざりき 32 我儕われらすなはちヱルサレムに至いたりて三日みつかかしこに居をりしが 33 四日よつかにいたりて我われらの神かみの室いへにおいてその金銀きんぎんおよび器皿うつはものをウリヤの子こ祭司さいしメレモテの手てに量はかり付わたせり ピネハスの子こエレアザル彼かれに副そふ又󠄂またヱシユアの子こヨザバデおよびビンヌイの子こノアデヤの二人ふたりのレビ人びとかれらに副そふ〘669㌻〙 34 即すなはちその一々いち〳〵の重おもさと數󠄄かずを査しらべ其その重おもさをことごとく其その時ときかきとめたり

35 俘囚とらはれの人々ひと〴〵のその俘囚とらはれをゆるされて歸かへり來きし者ものイスラエルの神かみに燔祭はんさいを獻さゝげたり 即すなはちイスラエル全󠄃體ぜんたいにあたる牡牛をうし十二を獻さゝげまた牡羊をひつじ九十六羔羊こひつじ七十七罪祭ざいさいの牡山羊をやぎ十二を獻さゝげたり 是これみなヱホバにたてまつりし燔祭はんさいなり 36 彼等かれら王わうの勅諭󠄄ちよくゆを王わうの代だい官くわんと河外かはむかふの總󠄂督そうとく等たちに示しめしければその人々ひと〴〵民たみを助たすけて神かみの室いへを建󠄄たてしむ

第9章

1 是等これらの事ことの成󠄃なりし後のち牧伯つかさ等たち我わが許もとにきたりて言いふ イスラエルの民たみ祭司さいしおよびレビ人びとは諸國しよこくの民たみとはなれずしてカナン人びとヘテ人びとペリジ人びとエビス人びとアンモニ人びとモアブ人びとエジプト人びとアモリ人びとなどの中うちなる憎にくむべき事わざを行おこなへり 2 即すなはち彼等かれらの女子むすめを自みづから娶めとりまたその男子むすこに娶めとれば聖󠄃種きよきたね諸國しよこくの民たみと相雜あひまじれり牧伯つかさたる者もの 長をさたる者ものさきだちてこの愆とがを犯をかせりと 3 我われこの事ことを聞きゝて我わが衣ころもと袍うはぎを裂さき頭髮かみのけと鬚ひげを拔ぬきき驚おどろき呆あきれて坐ざせり 4 イスラエルの神かみの言ことばを戰慄をののきおそるる者ものはみな俘囚とらはれより歸かへり來きし者等ものどもの愆とがの故ゆゑをもて我わが許もとに集あつまりしが我われは晩ばんの供物そなへものの時ときまで驚おどろきつつ茫󠄃然ぼうぜんとして坐ざしぬ

5 晩ばんの供物そなへものの時ときにいたり我われその苦く行ぎやうより起󠄃たちて衣ころもと袍うはぎとを裂さきたるまま膝ひざを屈かがめてわが神かみヱホバにむかひ手てを舒のべて
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6 言いひけるは我わが神かみよ我われはわが神かみに向むかひて面かほを擧あぐるを羞はぢて赧あからむ 其そは我われらの罪つみ積つもりて頭かしらの上うへに出いで我われらの愆とが重かさなりて天てんに達󠄃たつすればなり 7 我われらの先祖せんぞの日ひより今日こんにちにいたるまで我われらは大おほいなる愆とがを身みに負󠄅おへり 我われらの罪つみの故ゆゑによりて我儕われらと我われらの王等わうたちおよび祭司さいしたちは國々くに〴〵の王等わうたちの手てに付わたされ劍つるぎにかけられ擄とらへゆかれ掠かすめられ面おもてに恥はぢをかうぶれり 今日こんにちのごとし 8 然しかるに今いまわれらの神かみヱホバ暫しばらく恩典めぐみを施ほどこして逃󠄄のがれ存そんすべき者ものを我われらの中うちに殘のこし我われらをしてその聖󠄃所󠄃きよきところにうちし釘つけのごとくならしめ斯かくして我われらの神かみわれらの目めを明あきらかにし我われらをして奴隸どれいの中うちにありて少すこしく生いける心こゝ地ちせしめたまへり 9 そもそも我われらは奴隸どれいの身みなるがその奴隸どれいたる時ときにも我われらの神かみわれらを忘󠄃わすれず反かへつてペルシヤの王等わうたちの目めの前󠄃まへにて我われらに憐憫あはれみを施ほどこして我われらに活いける心こゝ地ちせしめ我われらの神かみの室いへを建󠄄たてしめ其その破壞やぶれを修理つくろはしめユダとヱルサレムにて我われらに石垣いしがきをたまふ 10 我われらの神かみよ已すでに是かくのごとくなれば我われら今いま何なにと言いひのべんや 我儕われらはやくも汝なんぢの命令めいれいを棄すてたればなり〘670㌻〙 11 汝なんぢかつて汝なんぢの僕しもべなる預言者よげんしや等たちによりて命めいじて宣のたまへり 云いはく汝なんぢらが往󠄃ゆきて獲えんとする地ちはその各かく地ちの民たみの汚穢けがれにより其その憎にくむべき事わざによりて汚けがれたる地ちにして此この極はてより彼かの極はてまでその汚穢けがれ盈みちわたるなり 12 然されば汝なんぢらの女子むすめを彼かれらの男子むすこに與あたふる勿なかれ 彼かれらの女子むすめをなんぢらの男子むすこに娶めとる勿なかれ 又󠄂また何時いつまでもかれらの爲ために平󠄃安へいあんをも福祿さいはひをも求もとむべからず 然さすれば汝なんぢら旺盛󠄃さかんにしてその地ちの佳物よきものを食󠄃くらふことを得え永ながくこれを汝なんぢらの子孫しそんに傳つたへて產業さんげふとなさしむることを得えんと 13 我われらの惡あしき行おこなひにより我われらの大おほいなる愆とがによりて此この事ことすべて我儕われらに臨のぞみたりしが汝なんぢ我われらの神かみはわれらの罪つみよりも輕かろく我われらを罰ばつして我われらの中うちに是かくのごとく人ひとを遺󠄃のこしたまひたれば 14 我儕われら再ふたゝび汝なんぢの命令いひつけを破やぶりて是等これらの憎にくむべき行おこなひある民たみと緣えんを結むすぶべけんや 汝なんぢ我われらを怒いかりて終󠄃つひに滅ほろぼし盡つくし遺󠄃のこる者ものも逃󠄄のがるる者ものも無なきにいたらしめたまはざらんや
 869㌻ 
15 イスラエルの神かみヱホバよ汝なんぢは義たゞし 即すなはち我われら逃󠄄のがれて遺󠄃のこること今日こんにちのごとし 今いま我われら罪つみにまとはれて汝なんぢの前󠄃まへにあり 是これがために一人ひとりとして汝なんぢの前󠄃まへに立たつことを得うる者ものなきなり

第10章

1 エズラ神かみの室いへの前󠄃まへに泣なき伏ふして禱いのりかつ懺悔ざんげしをる時ときに男をとこ女をんなおよび兒女こどもはなはだし多おほくイスラエルの中うちより集つどひて彼かれの許もとに聚あつまり來きたれり すべての民たみはいたく泣なきかなしめり 2 時ときにエラムの子こヱヒエルの子こシカニヤ答こたへてエズラに言いふ 我われらはわれらの神かみに對むかひて罪つみを犯をかし此この地ちの民たみなる異邦󠄆人いはうじんの婦󠄃女をんなを娶めとれり 然さりながら此この事ことにつきてはイスラエルに今いまなほ望󠄇のぞみあり 3 然されば我儕われらわが主しゆの敎誨をしへにしたがひ又󠄂また我われらの神かみの命令めいれいに戰慄をののく人々ひと〴〵の敎誨をしへにしたがひて斯かゝる妻つまをことごとく出いだし之これが產うみたる者ものを去さらんといふ契󠄅約けいやくを今いまわれらの神かみに立たてん 而しかして律法おきてにしたがひて之これを爲なすべし 4 起󠄃たてよ是この事ことは汝なんぢの主つかさどる所󠄃ところなり 我われら汝なんぢを助たすくべし心こゝろを强つよくして之これを爲なせと

5 エズラやがて起󠄃おあがり祭司さいしの長等をさたちレビ人びとおよびイスラエルの人衆ひと〴〵をして此この言ことばのごとく爲なさんと誓ちかはしめたり 彼かれら乃すなはち誓ちかへり 6 かくてエズラ神かみの家いへの前󠄃まへより起󠄃たちいでてエリアシブの子こヨハナンの室へやに入いりしが彼處かしこに至いたりてもパンを食󠄃くはず水みづを飮のまざりき 是こは俘囚とらはれより歸かへり來きたりし者ものの愆とがを憂うれへたればなり 7 斯かくてユダおよびヱルサレムに遍󠄃あまねく宣ふれて俘囚とらはれの人々ひと〴〵に盡こと〴〵く示しめして云いふ 汝なんぢら皆みなヱルサレムに集あつまるべし 8 凡おほよそ牧伯つかさ等たちと長老としより等たちの諭󠄄言さとしにしたがひて三日みつかの內うちに來きたらざる者ものは皆みなその一切すべての所󠄃有󠄃もちものを取とりあげられ俘擄人とらはれびとの會くわいより黜しりぞけらるべしと〘671㌻〙

9 是こゝにおいてユダとベニヤミンの人々ひと〴〵みな三日みつかの內うちにヱルサレムに集あつまれり 是こは九月󠄃ぐわつにして恰あたかもその月󠄃つきの廿日はつかなりき 民たみみな神かみの室いへの前󠄃まへなる廣塲ひろにはに坐ざして此事このことのためまた大おほ雨あめのために震ふるひ慄をののけり 10 時ときに祭司さいしエズラ起󠄃たちて之これに言いひけるは汝なんぢらは罪つみを犯をかし異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなを娶めとりてイスラエルの愆とがを增ませり 11 然されば今いまなんぢらのの先祖せんぞの神かみヱホバに懺悔ざんげしてその御旨みむねを行おこなへ 即すなはち汝等なんぢらこの地ちの民たみ等どもおよび異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなとはなるべしと
 870㌻ 
12 會衆くわいしうみな聲こゑをあげて答こたへて言いふ 汝なんぢが我われらに諭󠄄さとせるごとく我儕われらかならず爲なすべし 13 然されど民たみは衆おほし 又󠄂また今いまは大おほ雨あめの候ときなれば我儕われら外そとに立たつこと能あたはず 且かつこれは一日いちにち二日ふつかの事業わざにあらず 其そは我われらこの事ことについて大おほいに罪つみを犯をかしたればなり 14 然されば我われらの牧伯つかさ等たちこの全󠄃ぜん會衆くわいしうのために立たゝれよ 凡およそ我儕われらの邑まちの內うちにもし異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなを娶めとりし者ものあらば皆みな定さだむる時ときに來きたるべし 又󠄂またその各々おの〳〵の邑まちの長老としよりおよび裁判󠄄人さばきびとこれに伴󠄃ともなふべし 斯かくして此この事ことを成󠄃なさば我われらの神かみの烈はげしき怒いかりつひに我われらを離はなるるあらんと 15 その時とき立たちてこれに逆󠄃さからひし者ものはアサヘルの子こヨナタンおよびテクワの子こヤハジア而已のみメシユラムおよびレビ人びとシヤベタイこれを賛たすく

16 俘囚とらはれより歸かへり來きたりし者ものつひに然しかなし 祭司さいしエズラおよび宗家そうけの長ちやう數󠄄すう人にんその宗家そうけにしたがひて名な指ざしして撰えらばれ十月󠄃ぐわつの一日いちにちより共ともに坐ざしてこの事ことを査しらべ 17 正しやう月󠄃ぐわつの一日いちにちに至いたりてやうやく異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなを娶めとりし人々ひと〴〵を盡こと〴〵く査しらべ畢をはれり

18 祭司さいしの徒ともがらの中うちにて異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなを娶めとりし者ものは即すなはちヨザダクの子こヱシユアの子等こどもおよびその兄弟きやうだいマアセヤ、エリエゼル、ヤリブ、ゲダリヤ 19 彼かれらはその妻つまを出いださんといふ誓ちかひをなし已すでに愆とがを獲えたればとて牡羊をひつじ一匹󠄃ぴきをその愆とがのために獻さゝげたり 20 インメルの子孫しそんハナニおよびゼバデヤ 21 ハリムの子孫しそんマアセヤ、エリヤ、シマヤ、ヱヒエル、ウジヤ 22 パシユルの子孫しそんエリオエナイ、マアセヤ、イシマエル、ネタンエル、ヨザバデ、エラサ

23 レビ人びとの中うちにてはヨザバデ、シメイ、ケラヤ(即すなはちケリタ)ペタヒヤ、ユダ、エリエゼル

24 謳歌者うたうたふものの中うちにてはエリアシブ 門もんを守まもる者ものの中うちにてはシヤルム、テレムおよびウリ
 871㌻ 

25 イスラエルの中うちにてはパロシの子孫しそんラミヤ、エジア、マルキヤ、ミヤミン、エレアザル、マルキヤ、ベナヤ〘672㌻〙 26 エラムの子孫しそんマッタニヤ、ゼカリヤ、ヱヒエル、アブデ、ヱレモテ、エリヤ 27 ザットの子孫しそんエリオエナイ、エリアシブ、マッタニヤ、ヱレモテ、ザバデ、アジザ 28 ベバイの子孫しそんヨハナン、ハナニヤ、ザバイ、アテライ 29 バニの子孫しそんメシユラム、マルク、アダヤ、ヤシュブ、シヤル、ヱレモテ 30 パハテモアブの子孫しそんアデナ、ケラル、ベナヤ、マアセヤ、マッタニヤ、ベザレル、ビンヌイ、マナセ 31 ハリムの子孫しそんエリエゼル、ヱシヤ、マルキヤ、シマヤ、シメオン 32 ベニヤミン、マルク、シマリヤ 33 ハシュムの子孫しそんマッテナイ、マツタタ、ザバデ、エリパレテ、ヱレマイ、マナセ、シメイ 34 バニの子孫しそんマアダイ、アムラム、ウエル 35 ベナヤ、ベデヤ、ケルヒ 36 ワニヤ、メレモテ、エリアシブ 37 マッタニヤ、マッテナイ、ヤアス 38 バニ、ビンヌイ、シメイ 39 シレミヤ、ナタン、アダヤ 40 マクナデバイ、シヤシヤイ、シヤライ 41 アザリエル、シレミヤ、シマリヤ 42 シヤルム、アマリヤ、ヨセフ 43 ネボの子孫しそんヱイエル、マッタテヤ、ザバデ、ゼビナ、イド、ヨエル、ベナヤ 44 是これみな異邦󠄆いはうの婦󠄃人をんなを娶めとりし者ものなり その婦󠄃人をんなの中うちには子女こどもを產うみし者ものもありき〘673㌻〙
 872㌻